豚バラを焼いていて、「これってもう火が通ってる?」とじーっと見つめてしまうこと、ありませんか?
赤身の部分はわかりやすいのに、白い脂身の部分だけいつも判断に迷ってしまいます。
そして、つい焼きすぎてしまいもったいないと感じたことも。
そこで今回は、豚バラ特有の「白身(脂身)部分の火の通りの見分け方」と、生焼けを防ぐ調理のコツを実体験からお伝えします。

ひとことでいうと・・・
生焼けチェックは「色」より「肉汁」。脂部分は半透明〜白濁が目安
豚バラ肉の火の通りが分かりにくいのはなぜ

豚バラは、他の部位と比べて脂身(白身)が多い。
しかも、薄くサシが入っているのではなく、塊のようにドンとある部位。
私はよく、豚バラを焼き鳥のようにひと口大に切って串に刺して焼くのですが、このときの白身部分の火の通り具合が分かりにくくて迷ってしまいます。
赤身の部分は生のときと加熱後で見た目がはっきり変わります。
加熱すると肉の色が変わって、いかにも「火が通った肉」という感じ。
一方、白身(脂身)部分は、生の状態でも白いし、加熱しても白い。
表面の見た目だけでは判断しにくいので、「念のためもう少し」を繰り返してしまい、結果的に焼きすぎてパサパサにしてしまう……。
あのぷるんとした濃厚な脂の旨味を活かして仕上げたいのに、いつも惜しいところで焼きすぎてしまうんですよね。
豚バラの生焼けの見分け方【3つの方法】

豚バラが生焼けかどうかの見分け方は3つあります。
特に脂身(白身)部分が多い豚バラには、複数の方法を組み合わせるのがベストです。
見分け方① 肉汁の色をチェック【一番信頼できる】
生焼けかどうかは、断面の色より肉汁の色で判断するのが正解です。
豚肉の一番厚い部分に竹串を刺して、出てきた肉汁の色を確認します。
肉汁が透明であれば火が通っている証拠。赤い場合は生焼けなので、もう少し時間をかけて焼く必要があります。
竹串がなければ菜箸の先やつまようじでも代用できます。
豚バラは赤身だけではなく白い脂身が多い部位。
でも、赤身よりも脂身の方が早く焼けるので、竹串などを指すときは豚バラの一番厚い部分でかつ、赤身が多い部分にさすようにしましょう。
また、豚バラ肉のかたまりなら脂身が多いことを利用して、煮込み料理に使うことがほとんど。
じっくり煮込む煮込み料理なら、火が通っていないという心配はありません。
見分け方② 豚バラの断面の色をチェック

切って断面を見る方法も使えますが、豚バラはここに落とし穴があります。
赤身部分の見分け方
赤身は生の状態と加熱後で見た目がはっきり変わります。
生っぽい赤みが残っていれば、火がまだ足りないサイン。 灰褐色に変わっていれば、火が通っています。
断面から赤い生っぽい肉汁がにじみ出るときも、中まで火が通っていません。
また、赤身の色だけで判断するのが難しい場合もあります。
ローストポークのように火は通っているのに断面がピンク色や赤色の場合もあるのです。
これはミオグロビンというタンパク質の色であるため、生焼けではありません。
色だけで判断する自信がないときは、必ず肉汁の色と合わせて確認しましょう。
見た目が生肉っぽいかどうかも重要な判断ポイントになりますよ。
脂身(白身)部分の見分け方

豚肉のなかでも脂身が圧倒的に多いのが豚バラの特徴で、他の部位と大きく違います。
豚バラ肉の生の脂身はぱっと見ると、白く不透明で硬いように見えます。
そんな白い脂身が。加熱して火を通すことで、半透明のゼラチン質っぽい状態になります。
赤身と脂身では、脂身の方が早く火が通るので、白身の状態だけでなく赤身の状態も一緒に確認するとより分かりやすいです。
ピンク色が残っていても大丈夫なケースとは?

豚バラを野菜と一緒に炒めたとき、肉がピンク色になることがあります。
これは驚きというか、加熱してるのにピンク色のままでいったい何が起きているのか分からなくなってしまったことがあります。
実は、豚バラに含まれる色素たんぱく質ミオグロビンは、「亜硝酸塩」という成分と結合するとピンク色に発色する特徴があります。
そのため、硝酸塩が含まれている玉ねぎやキャベツなどと調理すると、火が通っているのに豚肉が赤いままの場合があります。ピンク色の場合も。
これは、玉ねぎやキャベツなどに含まれる「硝酸塩」が原因の一つ。
野菜と一緒に炒めた場合のピンクは、化学反応によるものなので生焼けではありません。
豚バラ肉の肉汁が透明なら、火は通っていると判断して大丈夫です。
見分け方③ においと食感で判断する

色と肉汁に加えて、においと食感も補助的な判断材料になります。
●においのチェック
豚肉が生焼けの場合、肉の生臭さがどうしても残ってしまいます。
しっかり加熱された豚バラは、脂が香ばしく焼けた香りがします。 なんとなく生っぽいにおいが残っているときは、もう少し火を通しましょう。
●食感のチェック
しっかり加熱できている豚肉は、見た目がピンクでも歯切りの良さがあり、とても食べやすい状態になっています。
生焼けの脂身はネチッとした生っぽい独特の感触があります。
きちんと火が通った豚バラの脂身は、ぷるんとした弾力があってとろけるような食感。
あの「ぷるんとした濃厚な旨味」こそが、豚バラを丁寧に仕上げた証です。
豚バラ肉の生焼けの見分け方【まとめ】
| 確認方法 | 生焼けのサイン | 火が通っているサイン |
|---|---|---|
| 肉汁の色 | 赤・ピンク色 | 透明・薄い茶色 |
| 赤身の断面 | 生っぽい赤みが残る | 灰褐色に変わっている |
| 脂身(白身)の断面 | 白く不透明 | 半透明でゼラチン質になっている |
| においと食感 | 生臭い・ネチッとした感触 | 香ばしい・ぷるんとした弾力がある |
豚バラの正しい加熱温度と時間

豚バラを調理するときは、低温調理など一部を除いて温度を計りながら料理することはあまりありません。
でも、豚バラを加熱しなければならない時間が分かっていれば、調理するときに念頭に置くだけでも役に立つはず。
豚バラ加熱の基準は「中心温度75℃で1分以上」、または「63℃で30分以上」。
豚肉を安全に食べられるのは75度以上で1分以上加熱、または63度以上の熱で30分以上火を通す必要があります。
ちなみに、豚バラの薄切りを使って調理するときは、火の通りが早いので生焼けを心配する必要はまずありません。
問題は、厚みがある状態で調理するとき。
オーブンで焼くローストポークや厚切り豚バラステーキなど、厚切りや塊肉を焼く場合は中心部まで熱が届くのに時間がかかります。
だから、お肉の中心部まで火が通っているかを気にする必要があります。
特にローストポークは美味しいけど分かりにくいので作るのがおっくうになってしまう料理でもあります。
目安の加熱時間(フライパン・中火)
- 薄切り(2〜3mm):片面1分ずつ、合計2〜3分。ほぼ心配なし
- 少し厚め(5〜8mm):片面2〜3分ずつ、フタをして蒸らし1〜2分
- 厚切り・塊(1cm以上):弱火で片面3〜4分、フタをして蒸し焼き3〜5分。仕上げに肉汁確認必須
あくまで目安なので、最後は必ず竹串や菜箸を刺して肉汁の色を確認してください。
生焼けを防ぐ!豚バラ調理の5つのコツ

コツ① 弱火〜中火でじっくり焼く
豚バラの厚切り肉の場合、強火で焼き始めると、外側だけが焼けて、中が生焼けという状態になってしまいます。
弱火〜中火でじっくりと焼きましょう。
強火は脂身が多い豚バラの大敵。
特に厚みがある豚バラほど、弱火でゆっくり時間をかけてジューシーに仕上げましょう。
火力が弱めで加熱すると時間がかかるので、つい火力を強めたくなるとは思います。
でも、豚バラの旨味たっぷりの脂身とあっさり赤身を食べたときの口いっぱいに広がる美味しさを思い浮かべてぐっと我慢しましょう。
豚バラの焼肉のときも火力が弱めの場所を見つけてじっくり育ててみてくださいね。
コツ② フタをして蒸し焼きにする
厚みのある豚バラは、フライパンにフタをして蒸し焼きにするのがおすすめ。
外側を焦がさずに、脂身の中心まで均一に熱を届けることができます。
焼き鳥スタイルで厚めの豚バラを串焼きにするとき、フタをして蒸らす工程を加えてから仕上げるようにしたら、脂身の中まできれいに火が通るようになりました。
しかも余分な水分が飛んで、ぷるんとした仕上がりになりやすくなりました。
コツ③ 豚バラの肉が重ならないように広げる

豚バラを重ねたまま焼くと、重なった部分だけ火が通りにくくなります。
フライパンに入れるときは、できるだけ重ならないよう広げてから焼くのが基本です。
コツ④ 厚い部分には切り目を入れる
分厚い豚肉を調理する時は最初から切り目を入れて加熱するのがおすすめ。
火の入りも早くなるので時短にもなります。
脂身が厚く集まっている部分は、包丁で切り込みを1〜2本入れるだけで火の通りが格段によくなります。
見た目もほぼ変わらないので、串焼きスタイルでも使えます。
コツ⑤ 生焼けに気づいたら電子レンジで追加加熱

豚肉の再加熱は、電子レンジで温めるという、シンプルな方法で問題ありません。
赤い肉汁が出なくなるまで、しっかり温めるようにしてください。
豚バラ肉を切ってみて生焼けに気づいた場合は、電子レンジで追加加熱しましょう。
500Wで20〜30秒ずつ、様子を見ながら少しずつ加熱するのがコツ。
一気に長時間かけるとパサパサになってしまうので要注意です。
豚バラの生焼けの見分け方!まとめ
豚バラの生焼けの見分け方、ポイントをおさらいします。
- 薄切りはほぼ心配不要。悩むのは厚みがある豚バラのとき
- 豚バラは脂身(白身)が多く、その部分の火の通りが見極めにくい
- 脂身は白く不透明から半透明になるのが火が通ったサイン
- 色だけで判断しない。「肉汁の色」が一番信頼できる
- 肉汁が透明なら火が通っている。赤いなら 加熱が必要。
- 強火はNG。弱火〜中火、フタをして蒸し焼きが生焼け防止の鉄則
脂身がぷるんとした豚バラの旨味、焼きすぎるたびに惜しい気持ちになりますよね。
「肉汁確認」をひと手間として習慣にするだけで、毎回の不安がぐっと減ります。
今日こそ、あのぷるんとした仕上がりを目指してみてください!