手羽先は見た目は、肉と平べったくては根っぽい端があります。
手羽先を食べていると「先っぽまで食べていいの?」「軟骨は食べるものなの?」と迷ってしまいませんか。
骨が多くてどこまで食べればいいのか分かりにくいですよね。
いかにも肉という部分だけ食べると残りが多いのでもったいなく感じてしまったり…。
そこで今回は、手羽先のどこまで食べられるかを部位別に解説します。きれいな食べ方・手を汚さないコツ・骨の活用法まで丁寧にまとめました。
名古屋の手羽先がすごく美味しいのでじゃんじゃん食べてくださいね。

ひとことでいうと・・・
手羽先は先端の薄皮も軟骨も全部食べてOK。
手羽先の先っぽ(手羽端)は食べていい?

手羽先でどこが食べられるかで真っ先に迷ってしまうのが、羽っぽいところ(手羽端)。
「手羽先を2つに折ったとき、先端の小さい三角形の部分(手羽端)はどうすればいいの?」と悩んでしまうことはありませんか。
答えは、食べられます。食べてOK。
確かに手羽端は手羽中に比べると肉が少なく、細かい骨が密集していて食べにくいのは事実。
それでも、手羽先大好きな私は、かぶりついてみたけど、お店だと大丈夫なのかなと周りを見回したこともあります。
「どうせ食べられないから取り除く」「ここは残してもいいよね?」と思いがちな部位でもあります。
でも、揚げた手羽端の外側の薄皮部分はパリパリとした食感がクセになるほど美味しい。
特に唐揚げにしたときは「ここが一番好き!」という声もあるほど。
自宅近くのスーパーの肉屋さんでは、手羽端だけ販売されていたりします。
専門店では「手羽先を1本食べ終えたら先端の皮もぜひ食べてみてください」とすすめているところもあります。
食べ方は、先端を両手でつまんで口に当て、パリパリの外皮を歯でこそぎ取るようにいただくだけ。
肉は少ないですが、しっかり味がついた皮の旨みを楽しめます。
ただし、食べている私がいうのもなんですが、この手羽端はすごく食べにくいのです。
とろとろに煮込んだ手羽先なら、食べようとしたら細い骨がばらばらになるので、いい塩梅に食べる必要があります。
また、名古屋の手羽先唐揚げのようなものなら、手羽端は表面が骨にこびりついているのでほぼ食べる部分はありません。
特に小さめの手羽先の場合は私には無理でした。
このように、手羽端は「無理して全部食べなくていい」部位ではありますが、ぜひ試してみてほしいのも手羽端です。
ただし、この手羽端は、そのまま食べるにはなかなか大変な部位ですが、煮込んでスープ(出汁)を取る分には大活躍します。
我が家では手羽先を食べて残った部分は骨ごとまとめてじっくり煮込んでスープを作っています。
このスープがまた絶品。
鶏ガラスープの素とは一線を画す美味しさなので、手羽端も食べつくしましょう。
手羽先ってどんな部位?「手羽中」と「手羽端」の違いを知っておこう

肉屋さんに手羽先として置いてあるものは、手羽端以外にもくっついていますよね。
手羽先を食べるとき「どこが手羽先で、どこが何という部分なのか」をまず把握しておくと、食べ方がグッとわかりやすくなります。
スーパーや居酒屋で「手羽先」として売られているものは、実は正確には「手羽先」と「手羽中」が合わさった状態で販売されていることがほとんどです。
手羽中(てばなか)
手羽先の中で一番肉が多くついている部分。2本の太い骨が並んでいて、食べ応えがある部位。
唐揚げや焼き鳥で一番おいしいと感じる部分がここです。
名古屋名物の手羽先の唐揚げでは、この部分にがぶっとかぶりついて食べますね。
手羽端(てばはし)または手羽先の先っぽ
手羽中の先端についている、くの字に曲がった小さい部分。骨が細かく肉は少ないですが、揚げるとパリパリの皮が美味。
美味しいと感じるほど食べる部分が少ないのと、食べにくいのが難点ですね。
手羽元(てばもと)
手羽中よりさらに付け根側の部分で、スーパーでは別売りされています。手羽先の唐揚げには含まれていないことがほとんどです。
つまり、「手羽先の唐揚げを食べるとき」に迷うのは、
主に「手羽端(先っぽ)をどうするか」「軟骨は食べるのか」「どこまで食べれば残さず食べたといえるのか」という点ですね。
手羽先のどこまで食べられる?部位別まとめ

まずは結論から。手羽先の各部位が食べられるかどうか、一覧でまとめました。
| 部位 | 食べられる? | ポイント |
|---|---|---|
| 手羽中の肉 | ◎ メインで食べる部分 | 骨から引き抜いて食べるのが定番 |
| 皮 | ◎ 食べられる | 揚げるとパリパリ。コラーゲン豊富 |
| 手羽端(先っぽ)の薄皮 | ◎ 食べられる | 骨は多いが外側の薄皮がパリパリで美味 |
| 軟骨 | ◎ 食べられる | コリコリ食感。カルシウム豊富 |
| 骨際の赤いもの | ◎ 食べられる | 血ではなく骨髄液。旨みのもと |
| 手羽端の硬い骨 | △ 基本は残す | 十分柔らかければ噛んでもOKな場合も |
| 手羽中の太い骨 | △ 基本は残す | 骨をしゃぶって旨みだけいただくのがコツ |
「骨以外は全部食べられる」と覚えておくとシンプルです。 それぞれの部位について、もう少し詳しく見ていきましょう。
手羽先の軟骨は食べていい?コリコリの正体と栄養価

手羽先を食べていると、骨の関節部分にプルプル・コリコリとした感触のものがあります。 これが軟骨です。
「ここまで食べるのは行儀が悪い?」「軟骨って食べていいの?」と迷うかもしれませんが、軟骨は食べられます。むしろ食べた方が栄養的にもおすすめです。
といっても、手羽元の軟骨と違って手羽先の軟骨は小さいので、「あれっ、食べちゃったかも」という感じで気づくくらいです。
そんな手羽先にある軟骨ですが、私は驚いたのですが栄養もあったのです。
軟骨にはコラーゲンとカルシウムが豊富に含まれています。
コラーゲンは皮膚の弾力や潤いをキープするのに欠かせない成分で、美容効果が期待できます。
カルシウムは骨の強化に役立つ成分で、骨粗しょう症の予防にも効果的です。
手羽は、酢を入れて煮ると、骨の中のカルシウムが肉や煮汁に溶け出し、酢を入れなかったときと比べてカルシウムを約1.8倍多く摂取できるという研究データもあります。
さらにコラーゲンも約1.4倍多く摂れるので、酢煮やさっぱり煮にすると栄養価が大幅にアップ。
だから、手羽先の軟骨をあえて避ける必要はなく、食べていいか悩んだときはばくっとたべましょう。
手羽先の硬い骨は食べていい?

手羽先の中に通っている硬い骨は悩むまでもなく食べないですよね。
手羽先の骨は残しますが、骨をしゃぶることは全く問題なし。
骨に肉が残っている場合もよくあるので。
骨の表面についた旨みやゼラチン質を舌や歯でこそいで食べる「しゃぶる」食べ方は、むしろ手羽先の醍醐味のひとつです。
手羽先の骨際の赤いものは血?食べても大丈夫?

手羽先を食べていると、骨の周りから赤い汁がにじんで出てくることがあります。手羽元でよく見かけるやつですね。
そんなとき、「これって血?生焼け?」とドキッとしてしまいます。
でも、慌てなくて大丈夫。
この赤いものの正体は「骨髄液(こつずいえき)」。
赤いけれど血液ではなかったのです。
骨の内部には無数の小さな穴があり、加熱するとその穴から骨髄液がにじみ出てきます。
血液と同じヘモグロビンが含まれているため赤く見えます。
しかし、血液そのものではなく、食べても全く問題のない成分。
むしろ骨髄液には旨み成分やコラーゲンが豊富に含まれているため、手羽先の美味しさを引き立てている重要な成分です。
気になって毎回拭き取っていたとしたら、捨てるのがもったいない部分。 あの赤い部分も一緒に食べてしまいましょう。
といいたいところですが、赤い部分を食べるのは私でも気が引けるので無理して食べる必要はありません。
ただし、「骨髄液」と「生焼け」は見分ける必要があります。
鶏肉の骨のまわりに赤い部分がある場合は、生焼けである場合もあります。
骨に沿って赤みが出ている部分を確認し、骨から離れた肉の部分が白くなっていれば骨髄液によるものであり火が通っているので大丈夫。
一方、骨から離れた肉の中心部まで肉の色にピンクや赤みが残っている場合は、生焼けの可能性があります。
気になるなら、つまようじを刺してみて、出てきた肉汁が透明であれば火は通っていますよ。
手羽先をきれいに食べ切る方法3選(手でもOK)

手羽先のどこを食べていいかのチェックができたら、手羽先の食べ方を確認しましょう。
「いつも手が汚れて、肉も残してしまう」という方に向けて、手羽先をきれいに食べ切る方法を3つご紹介します。
どれも鶏料理専門店で実際に教えてもらえる食べ方です。
方法①「折って骨を引き抜く」(定番のスマートな食べ方)

- 手羽先の中央にある関節部分で、手羽端と手羽中を折り曲げて分ける
- 手羽中の先端(関節の端)にある小さい骨のキャップを取り除く
- 手羽中全体を口に入れ、出ている骨の端をつかんでグッと引っ張る
- スルリと骨が抜ける。骨に残った身もしゃぶる
揚げたての手羽先は身と骨が離れやすく、スルスルと抜けます。 冷めてくると肉離れが悪くなるので、温かいうちに食べるのがポイントです。
この方法で食べてみたとき、骨がスルリと抜けた瞬間の気持ちよさはちょっとした快感です。
私は名古屋の「世界の山ちゃん」で手羽先の唐揚げを食べるときに、知人がこの食べ方を教えてくれました。
小さめの手羽先なら、この方法でぱくっ、するっと一口で肉を食べることができるのです。
これには本当に驚きました。
手羽先は骨が多いし食べにくいので好んで食べなかったのですが、今ではすっかり虜になりました。
方法②「2つに割いて1本ずつ食べる」(旨みを最後まで楽しむ方法)

- 手羽先を関節で折って手羽端と手羽中に分ける
- 手羽中の2本の骨を両端でつまんで左右に引き、骨をつなぐ腱を断ち切る
- 手羽中が2つに割れる
- 半分になった手羽中を骨ごと持ち、骨から肉をはがしながら食べる
2本の骨のうち1本ずつになることで、女性でも口に入りやすいサイズ。
骨に残った旨みもしっかりしゃぶれるので、最後まで堪能できる方法です。
スーパーで買う手羽先は名古屋の「世界の山ちゃん」や「風来坊」の手羽先よりも大きめなものをよく見かけます。
一口で食べられる大きさより大きい場合は、この方法が食べやすいですよ。
方法③「骨を全部抜いて身だけ食べる」
- 手羽先を関節で折って分ける
- 手羽中の骨の端を持ち、くるりとひねりながら引き抜く
- 1本目の骨が抜けたら、2本目も同じようにひねって抜く
- 身だけになった手羽中を一口でほおばる
骨を全部取り除くことで、子供でも食べやすくなります。
取り分けてあげるときにも便利な方法です。 骨が抜けた後の身がふわっと広がって、一口でペロリといけますよ。
手を汚さずに食べたいなら箸を使う方法もある

「そもそも手で食べたくない」「着物や白いシャツで食べるとき」は手羽先を箸だけで食べる方法もあります。
箸を使った食べ方
- 手羽中の2本の骨の間に箸を縦に差し込む
- 骨を左右に広げるように力を加えて身を2つに分ける
- 分けた身を箸で持ち上げ、口に入れる
- 骨の先端を箸でつかんで引き抜きながら身を食べる
少し時間はかかりますが、手を汚さずに食べられます。
箸で手羽先を上手に食べられると、食卓でちょっと丁寧な印象を与えられますよ。
手羽先の食べ方マナー:手で食べていいの?

そもそも、手羽先は「居酒屋で手羽先を手で食べるのはマナー違反?」というのも気になるところ。
結論:手で食べてOKです。
礼法の専門家によると、居酒屋などカジュアルな席で出される手羽先は手で食べてよい料理とのこと。
私も居酒屋で手羽先を何度も食べたことがありますが、知人も周りのお客さんも手で食べていました。
ただし、いくら手で食べていいといっても、次の点は気をつけたいところです。
- 骨に歯形だらけの身を残さない(しゃぶって食べ切ること)
- 口の周りのタレは紙ナプキンでこまめに拭く
- 食べ終わった骨はあるなら骨入れの容器へ(皿に残さない)
- 手の汚れはウェットティッシュや紙ナプキンで拭く
肉を残さずきれいに食べ切ることが、手羽先のスマートな食べ方の基本です。
手が汚れても、食べ終わりが綺麗であれば決して下品には見えません。
デートや接待の席では少し気を遣いたいですが、居酒屋や家での夕食なら気にせず豪快に楽しみましょう。
食べ終わった骨は捨てないで!スープに活用できる

手羽先を食べ終わった後の骨、捨ててしまっていませんか?
手羽端を捨てるのはもったいなく感じてしまいますよね。
実は、手羽先は食べ終わった骨から美味しいスープが作れます。
骨でスープを作る方法
- 食べ終わった手羽先の骨を流水で軽くすすぐ
- 鍋に骨と水をたっぷり入れ、弱火でコトコト煮込む
- 30分から1時間ほど煮ると、白くとろっとしたスープができてくる
- アクをすくいながら煮込み続け、塩で味を調えれば完成
骨から出る出汁はコラーゲンや旨みたっぷりで、まるでラーメン専門店の白湯スープのような仕上がりになります。
鶏ガラスープの素がありますが、それとは違ったすっきりしてるけど深みがあるいい味わいのスープができます。
圧力鍋を使えば15分から20分ほどに時間を短縮できますよ。
このスープは、ラーメンを作ったり、雑炊や鍋に使ったりといろんな料理に応用が利きます。
手羽先をしっかり食べ終わったあとの骨だからこそ作れる、ご褒美スープです。
手羽先の骨がある程度の数ある場合にはそのままスープに、少ない場合は鶏ガラスープの素や和風だしを追加で加えて味を調整して使いましょう。
手羽先はどこまで食べる?まとめ
手羽先のどこまで食べられるかをまとめます。
食べられる部分
- 手羽中の肉(骨を引き抜いて食べ切る)
- 皮(コラーゲン豊富なのでぜひ食べて)
- 手羽端の薄皮(パリパリで美味しい)
- 軟骨(コリコリ食感。栄養も豊富)
- 骨際の赤いもの(骨髄液で食べてOK)
基本は残す部分
- 手羽中の太い骨(しゃぶって旨みだけいただく)
- 手羽端の細かい骨
手羽先は「骨以外は全部食べられる」と覚えておけば迷いません。 先っぽの薄皮も軟骨も骨際の赤い部分も、食べれるなら食べましょう。
手羽先の食べ方のコツは「揚げたての温かいうちに食べること」です。 冷めると肉離れが悪くなって、骨を引き抜きにくくなってしまうので。
手で食べていい料理なので、気兼ねなく豪快に楽しんでください。 食べ終わったあとの骨はスープに使えば、一本の手羽先を最後まで丸ごと楽しめますよ。