冷蔵庫にトマトが余っていて「シチューに入れたらおいしくなるかも!」と思ったことはありませんか。
でも何も考えずに最初から放り込んだら、シチューが真っ赤で酸っぱい仕上がりに…
トマトは入れるタイミングさえ守れば、シチューの旨みとコクをぐっと引き上げてくれる頼もしい食材です。
そこで今回は、シチューにトマトを入れるタイミングと下処理のコツをご紹介します。

ひとことでいうと
トマトは肉と野菜を炒めた後、水と一緒に加えて煮込む
シチューにトマトを入れるタイミング

シチューのルーの箱に書かれている作り方の手順は、こんな流れですよね。
- 肉・野菜を炒める
- 水を加えて煮込む
- ルーを溶かす
- 牛乳を加えて仕上げる
このうち、トマトを入れるタイミングは手順2の「水を加えて煮込む」とき。
肉や野菜を炒めてから、水と一緒にトマトを鍋に入れてそのまま煮込んでいきます。
「最初の炒めるときに入れてもいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、最初から強火で炒めるとトマトがあっという間に崩れてしまいます。
また「ルーを入れた後に追加する」のもおすすめしません。
ルーを入れた後はとろみがついているため、トマトの酸味だけが表面に浮いた感じになり全体になじみにくくなってしまうのです。
水と一緒に加えてじっくり煮込むことで、トマトの旨みがシチュー全体にほどよく溶け込んでいきます。
シチューに生トマトを入れるタイミングと下処理

生のトマトを使う場合、ひとつだけ下処理をするのがおすすめです。
それが・・・
湯むきです。
トマトの皮はシチューの中で剥がれてくると、口の中でひらひらとした感触が残ります。
シチューを食べているときに皮がくっついてくると、ちょっと気になりますよね。
生トマトの湯むきの方法
- トマトのヘタを取り、底に浅く十字の切り込みを入れる
- 沸騰したお湯に10〜20秒ほど浸ける
- 冷水にとる
- 切り込みから皮をするっとむく
これだけでOKです。 湯むきしたトマトはざく切りにして、水を加えるタイミングで鍋に入れましょう。
トマトの種も旨みが詰まっているので、取り除かずそのまま使えます。
なお、気にならない方は湯むきなしでも構いません。
ちなみに、私は生トマトは基本的に湯むきなしで鍋に入れます。
トマトの湯むきは時間と手間がかかるのでなかなか湯むきをする余裕がなくて。
鍋のなかでトマトの皮と実が離れてしまい、皮だけ見つけた場合はそのときに取り出しています。
生トマトは煮込み時間が長いほど旨みが出る

生トマトを使う場合、短時間ではトマト缶に比べて味が薄くなりやすいです。
物足りないと感じたら、トマトピューレやケチャップを少量加えると味が引き締まります。
なお、ケチャップは商品によって味が違います。
ケチャップを使う場合は少量ずつ加えて味を見ながら使いましょう。
シチューにトマト缶を入れるタイミングと扱い方

トマト缶を使う場合も、入れるタイミングは水と同じです。
肉と野菜を炒めた後、水とトマト缶を一緒に加えてそのまま煮込んでいきます。
トマト缶は生トマトよりも水分が多いので、水の量をトマト缶の分だけ少なめに調整するのがポイントです。
こうすることでスープがびしゃびしゃになるのを防げます。
カットトマト缶とホールトマト缶、どっちがいい?

トマト缶にはカットトマトとホールトマトの2種類があります。
シチューにはカットトマト缶がおすすめ。
カットトマトはすでに小さく切られているのでそのまま鍋に入れるだけで手間いらず。
トマトの酸味もホールトマトに比べて少なめなのでシチューのやさしい味わいに合います。
ホールトマト缶を使う場合は、ボウルにあけて手でトマトを握りつぶしてから鍋に加えましょう。
このとき、トマトの真ん中にある水分を取り出すのもおすすめ。
シチューに対してホールトマト缶の水分が多く感じるときは、トマトの真ん中の水分を取り除くだけでも効果があります。
それでも水分が多い場合は、トマトジュース部分を減らしましょう。
ホールトマトは酸味が強めなので、煮込み時間をカットトマトより少し長めにすると酸味がやわらいで美味しくなります。
シチューのトマトが酸っぱくなったときの対処法

「トマトを入れたら酸っぱくなってしまった!」とはよくあること。
実は私も最初はこれで失敗しました。
トマトシチューが酸っぱくなってしまう主な原因は、煮込み時間が短いこと。
トマトの酸味のもとは「クエン酸」という成分で、加熱することで少しずつ飛んでいきます。
つまり、じっくり煮込めば酸味がまろやかになるのです。
酸っぱいトマトのシチューをやわらげる方法

砂糖をひとつまみ加える
砂糖の甘みがトマトの酸味を中和してくれます。
パスタなどのトマトソースを作る時にも使える方法ですね。
ただし、砂糖を入れすぎると甘くなりすぎるので、少量ずつ味を見ながら加えましょう。
バターをひとかけら加える
バターを少し入れるとコクとまろやかさが生まれて、酸味が気にならなくなります。
クリームシチューとの相性もぴったりです。
少し煮込み続ける
牛乳を加えた後では煮込みにくいもの。
ルーを入れる前の段階で気づいたなら弱火でしばらく煮続けると酸味が飛んでいきます。
クリームシチューとトマトの組み合わせは合う?

「クリームシチューのルーとトマトって相性はどうなの?」と気になる方も多いですよね。
これが、意外なほど合うんです!
トマトの酸味がクリームのこってりした甘みを引き立てて、全体がさっぱりとした後味になります。 暑い季節でも食べやすいシチューに仕上がりますよ。
パスタでもトマトクリームスパゲティが人気なので美味しいはず。
ただし、牛乳を加えるタイミングで急に生のトマトを大量に追加するのはNG。
酸が牛乳を分離させてしまうことがあります。
トマトは必ず水と一緒に加えて十分に煮込んでから、ルーや牛乳を入れる順番を守ってくださいね。
トマトクリームシチューの作り方のポイント
- 生トマトは湯むきしてざく切りにする
- カットトマト缶なら水を少なめにして一緒に煮込む
- 煮込み時間はいつもより少し長め(15〜20分)にする
- ルーを溶かした後は牛乳を加えてひと煮立ちしたら完成
トマトを入れるとシチューはどう変わる?

シチューの旨みがアップする
トマトには「グルタミン酸」という旨み成分がたっぷり含まれています。
グルタミン酸といえば、和風の出汁に欠かせない昆布と同じですね。
これがシチューに溶け出すことで、いつものシチューよりぐっと深みのある味わいになります。
トマトの酸味でさっぱりした後味に
クリームシチューはどうしてもこってりしがち。
トマトの酸味が加わることで食べ飽きしない仕上がりになります。 大人も子どもも食べやすいですよ。
栄養バランスが上がる
トマトにはビタミンCやリコピンなど健康に嬉しい栄養素がたっぷり。
いつものシチューにプラスするだけで栄養価がアップするのも嬉しいポイントです。
シチューにトマトを入れるタイミング!まとめ
シチューにトマトを入れるタイミングとポイントをご紹介しました。
- 入れるタイミングは「水と一緒に」
- 生トマトは湯むきしてざく切りに
- トマト缶はカットトマトが使いやすくておすすめ
- 水の量はトマト缶の分だけ少なめに調整
- 酸っぱく感じたら砂糖かバターで調整
- クリームシチューにもよく合うが、牛乳と同じタイミングで入れるのはNG
最初は「シチューにトマト?」と半信半疑だったとしても、一度試してみるとその美味しさにびっくりするはず。
私もすっかりトマト入りシチューの虜になってしまいました。
冷蔵庫にトマトが余ったときや、具材がなくて困ったときのトマト缶で、シチューを作ってみてくださいね。