シチューにきのこを入れると旨みがアップして美味しくなりますよね。
でも、いざ作ろうとすると「きのこはいつ入れればいいの?」「ルーの前?後?」「種類によって違うの?」と迷いませんか?
この記事では、シチューへのきのこの入れ方を種類別・目的別でわかりやすく解説します。

ひとことでいうと
きのこを入れるタイミングは目的で変わる
シチューにきのこを入れる基本のタイミングはいつ?

きのこをシチューに入れるタイミングは目的によって2パターンに分かれます。
私はきのこの出汁とクリームシチューのクリーミーな味とのコラボが最高に美味しいので、①の方法で作ります。
きのこの旨みをしっかり出したいなら「最初から」炒める
シチューときのこの旨みは最高の組み合わせなのでシチュー全体に行き渡らせたい。
それなら、きのこは他の野菜と一緒に最初から炒め、水を加えた段階から煮込みましょう。
きのこの旨み成分は60〜70℃前後でじっくり加熱すると最もよく引き出されます。
実際に、きのこスープを作る時に、水からきのこを入れて加熱した方がきのこの旨味がよく染み出ていました。
このおいしいきのこの出汁を余すとこなく使いたいですね。
最初に他の野菜と一緒に炒めることできのこに油が馴染み、かつシチューのベースとなるスープ全体に旨みが溶け込んでいきます。
きのこの食感を残したいなら「ルー後」に加える

きのこのシャキシャキ感を活かしたいなら、ルーを入れてとろみがついた後に加えましょう。
短時間(3〜5分)煮込むだけできのこにしっかり火が通り、食感を残したまま仕上がります。
食べたときのアクセントにもなって、シチューに変化が生まれますよ。
シチューに入れるタイミングと特徴をきのこ毎に整理

きのこの種類によって、入れ方や注意点が少し異なります。
それぞれの特徴を押さえておきましょう!
しめじ

クセが少なく旨みのバランスが良い、シチューの定番きのこ。
しかも、年中スーパーでお手頃の値段で手に入るのでお財布に優しい食材です。
「香り松茸、味しめじ」という言葉があるように、しめじはきのこのなかでもシチューの味に大きな旨味を与えてくれます。
だから、しめじの旨味を引き出すためには、最初から他の野菜と一緒に炒めて煮込む方法がよく合います。
しめじの下ごしらえとして根元をしっかり切り落としてから、ほぐして使いましょう。
しめじは煮込んでも食感が失われにくく、初心者の方でも扱いやすいきのこなのでおすすめです。
えのき

えのきは繊維が細く、加熱しすぎるととろけてしまいやすい繊細なきのこです。
えのきは長時間加熱すると、とろみがでるので煮込み料理には使いにくいと感じるかもしれません。
えのきの旨みをスープに溶かし込みたいなら最初から入れてもOKです。
しかし、えのきならではの食感を残したいならルーを入れた後に加えるのがおすすめ。
えのきの下ごしらえは、根元を切り落として、長さを半分程度に切ると食べやすくなります。
ちなみに、私はえのきはシチューには入れずに鍋料理や味噌汁に利用しています。
舞茸(まいたけ)

幻のきのこと呼ばれたほど希少だった舞茸は、今ではしめじと同じようにスーパーで簡単に手に入るようになりました。
そんな舞茸は旨みが非常に強く、シチューに深みのある味わいをプラスしてくれます。
ただし、注意したいのが煮汁が黒っぽくなること。
まいたけに含まれるポリフェノールによるもので体への害はありませんが、クリームシチューに使うと白い色が少し濁って見えることがあります。
見た目をきれいにしたい場合は、ルーを加えた後に少量だけ入れるか、ビーフシチューに使うのがおすすめです。
私は、ビーフシチューには舞茸を選んで入れていますが、お店の味に近くなるので大満足です。
しいたけ
きのこといえばこれ!というほど身近なきのこであるしいたけ。
独特の香りと旨みが強く、シチューに深い風味をプラスしてくれます。
しいたけは、最初から炒めて煮込む方法が基本です。
下ごしらえでは石づきをしっかり取り除いて使いましょう。
大きく肉厚な椎茸なら傘の部分だけでなく茎も捨てずに使うのがおすすめ。
しいたけの茎は固めなので繊維に沿って細めに裂いて使いましょう。
また、しいたけは香りが強めなので、苦手な方は量を控えめにしましょう。
しめじやエリンギと組み合わせると風味がマイルドになります。
しいたけは美味しいですが、子供が苦手なので使う機会がありません。
エリンギ
シャキシャキした食感で加熱しても食感が崩れにくく、シチューとの相性が抜群!
エリンギは最初から炒めて煮込んでも食感がしっかり残ります。
その点ではとても扱いやすいきのこですね。
縦に裂いたり輪切りにしたりと、切り方によって食感が変わるが面白い。
エリンギの切り方は好みに合わせて試してみてください。
マッシュルーム

外国でシチューといえばマッシュルームが思い浮かぶほど。
マッシュルームはクリームシチューに特によく合います。
ブラウンマッシュルームはビーフシチューにもぴったり。
最近は国産のマッシュルームがスーパーで手に入るようになったのでおすすめです。
マッシュルームは最初から炒めて煮込むことで旨みが引き出され、仕上がりのコクが増します。
使う前は洗わずに、湿らせたキッチンペーパーで汚れを拭き取るのがポイントです。
マッシュルームは傷みやすいので買ってきたら早く使ってしまいましょう。
国産のマッシュルームが手にはいるようになってからは、マッシュルームを見かけたら必ず買っています。
シチューやスープなどミルクベースの料理にはすごく合うし、アヒージョも最高に美味しくなります。
マッシュルームは大好きなきのこの一つです。
シチューに入れるきのこは洗わなくていいの?下ごしらえのコツ

「きのこって洗うべき?」
この疑問を持つ方はとても多いです。
結論からいうと、市販のきのこは基本的に洗わなくてOK。
きのこは水分を吸収しやすく、洗ってしまうと旨みや風味が水に流れ出てしまいます。
汚れが気になるときは、湿らせたキッチンペーパーで軽く拭く程度で十分です。
また、きのこをパックのまま保存していると独特のにおいが強まることがあります。
密閉された環境できのこがアルコールを生成するためです。
気になる場合はパックから取り出して、ペーパータオルに包んで冷蔵保存するとにおいが和らぎますよ。
シチューがきのこ臭い!と言われない炒め方のコツ

「きのこ入りシチューを作ったら、きのこ臭いと言われてしまった…」
そんな経験はありませんか?
においが気になる場合は以下の点を意識してみましょう。
バターやオリーブオイルでしっかり炒める
きのこは油で炒めることで香りが落ち着き、風味がまろやかになります。
特にバターで炒めると、きのこの旨みとバターの香りが合わさって豊かな風味に仕上がります。
きのこの表面がしっかり焼けるくらいまで炒めるのがポイント。
炒めが足りないと生臭さが残りやすくなります。
きのこを複数組み合わせる

1種類だけを大量に使うと、そのきのこのにおいが前面に出すぎてしまいます。
しめじ・エリンギ・マッシュルームなど、複数の種類を少量ずつ組み合わせるのがおすすめ。
きのこの旨みの相乗効果が生まれ、においも気になりにくくなります。
きのこを組み合わせると足し算ではなく、掛け算で旨味がアップする感じがします。
シチューを作る時は、できれば3種類以上のきのこで作るのがおすすめです。
シチューにきのこを入れ忘れた!後から入れても大丈夫?
「作り始めてから、きのこを入れ忘れていたことに気づいた!」
これ、実は案外あるあるです。
そんなときはどうすればいいのでしょうか。
ルーを入れる前の段階なら、そのまま追加して5〜10分ほど煮込めば問題ありません。
ルーを入れた後でも、きのこを加えて3〜5分ほど弱火で煮込めばしっかり火が通ります。
しめじやえのきは特に火が通りやすいので、後入れでも十分おいしく仕上がりますよ。
「入れ忘れた!」と焦らず、落ち着いて追加してみてください。
クリームシチューとビーフシチュー、合うきのこは違う?

クリームシチューに合うきのこ
クリームシチューにはマッシュルーム・しめじ・エリンギが特によく合います。
色が白くまろやかな仕上がりになるため、シチューの見た目を美しく保てます。
クリームシチューは白色なので、色が染みだしやすいきのこは使いにくいですね。
まいたけを使う場合は、色の変化を押さえるために少量にとどめましょう。
ビーフシチューに合うきのこ

ビーフシチューにはしめじ・マッシュルーム・まいたけがおすすめです。
デミグラスソースや赤ワインのコクときのこの旨みが合わさって、より深みのある風味に仕上がります。
デミグラスソースの味が濃厚でパンチのある味なので、それに負けないきのこをたっぷり使うことができます。
まいたけを使っても煮汁の色が気になりにくく、豊かな旨みをしっかり楽しめます。
複数のきのこを使うと旨みがアップするのはなぜ?

きのこには種類によって異なる旨み成分が含まれています。
たとえば、
- しいたけ → グアニル酸が豊富
- しめじ・マッシュルーム → グルタミン酸が豊富
これらを組み合わせると「旨みの相乗効果」が生まれ、単体で使うよりもずっと豊かな味わいになります。
料理研究家りゅうじさんの動画で、使うきのこの種類が多いほど美味しさが増すと知りました。
そこで実際に試してみたら、きのこ好きの私にとっては衝撃なほど美味しくなったのです。
シチューにきのこを入れる場合は、1種類だけ入れるのではなく、2〜3種類を少量ずつ組み合わせるのが一番おすすめ。
もちろん、使うきのこの種類が多いのがおすすめなので、量は多くても問題ありません。
スーパーで売っているミックスきのこパックを使えば手軽に試せますよ!
シチューにきのこを入れるとどんないいことがあるの?

きのこにはグルタミン酸やグアニル酸という旨み成分が豊富に含まれています。
これはだしの成分と同じもの。
きのこを加えるだけで、シチュー全体のコクと深みがぐっと増すのです。
しかも、きのこは食物繊維が豊富でカロリーが低め。
お肉を少し減らしてきのこをたっぷり入れれば、ボリューム感はそのままにヘルシーな仕上がりになります。
シチューにきのこを入れるタイミング!まとめ
シチューにきのこを入れるタイミングと入れ方のポイントをまとめました。
- 旨みを出したいなら → 最初から野菜と一緒に炒めて水から煮込む
- 食感を残したいなら → ルーを入れた後に加えて短時間煮込む
- しめじ・エリンギ・マッシュルーム → 最初から入れても食感が崩れにくい
- えのき → 食感を残したいなら後入れがおすすめ
- まいたけ → 旨みは抜群だが煮汁が黒くなるため量とタイミングに注意
- きのこは洗わなくてOK → ペーパーで汚れを拭き取る程度でよい
- きのこ臭さ対策 → バターでしっかり炒め、複数種類を組み合わせる
- 入れ忘れても大丈夫 → ルー後に加えて数分煮込めば問題なし
きのこはシチューの旨みを底上げしてくれる頼れる名脇役です。
種類や量を変えるだけで味わいがガラッと変わるので、いろいろ組み合わせながら自分好みのシチューを作ってみてくださいね。
今晩のシチューが、いつもよりひと味もふた味も美味しく仕上がりますように!