甘酒というと、
酒という言葉がついているせいか、
アルコールを気にする方もいます。
実は、甘酒の作り方には、
米麹で作る方法と
酒粕で作る方法があります。
米麹で作った甘酒は、
アルコールを含みません。
一方、酒粕で作った甘酒は、
酒粕にアルコールが含まれているため、
甘酒にもアルコールが含まれる
可能性もあります。
酒粕甘酒の大好きな私としては、
子供にもおいしく飲んでもらいたい。
そこで、
酒粕甘酒のアルコールを飛ばして、
アルコールを気にすることなく、
子供でも美味しく飲めるような方法を
紹介します。
酒粕甘酒のアルコールとは
酒粕甘酒で使う酒粕は、
日本酒を作る過程で
もろみを絞った時にできるもの。
ただ、絞っただけでは、
100%日本酒を抜くことはできません。
だから、日本酒のアルコールが
酒粕の中に残ってしまうのです。
その証拠に、酒粕を手にとって
香りを嗅いでみると、
まさに日本酒の香りがします。
そんな酒粕は、
酒粕甘酒の肝となる材料の一つ。
酒粕甘酒からアルコールを抜くには、
酒粕からアルコールを飛ばす必要が
あるのです。
これさえできれば、
子供も妊婦でも安心して飲める
酒粕甘酒ができます。
では、酒粕甘酒から
アルコールを飛ばす方法を
紹介します。
酒粕甘酒のアルコールを簡単に飛ばす
アルコールを飛ばす方法には、
熱を加えることと、
アルコールに火をつける方法が
あります。
アルコールに火をつけるのは、
ステーキを焼くときなどの
フランべも同じですね。
酒粕甘酒のアルコールを飛ばす方法は、
熱を加えることがおすすめ。
アルコールに火をつける方が
アルコール分0%にするのに
確実かもしれません。
しかし、酒粕を甘酒にするために
水に溶かしたものは、
アルコール分が低い。
だから、そのままでは
アルコールに火をつけることは
できません。
日本酒などのアルコールを含む酒を
追加する必要があります。
そこまでして、
アルコールに火をつける必要が
あるのでしょうか。
料理をするなら分かりますが、
料理では、
日本酒やみりん、ワインなど、
アルコール分を含むものを
調味料として使います。
酒粕を水に溶かしたものは、
それに含まれるアルコールは、
多くはありません。
それなら、調味料に含まれる
アルコールと同じような扱いで
十分ではないでしょうか。
法的なお酒の定義は、
アルコール度数が1%以上と
なっています。
つまり、
アルコール度数が1%未満なら
お酒ではありません。
酒粕甘酒に含まれるのが
微量のアルコールなら
お酒にはなりませんね。
ただし、アルコールを
受け付けない体質の場合は、
酒粕甘酒はお勧めしません。
ノンアルコールである
米麹の甘酒を
飲むようにしましょう。
では、次に、
酒粕甘酒に含まれるアルコールを
熱を加えて飛ばす方法を
紹介します。
酒粕甘酒のアルコールを飛ばす作り方
酒粕甘酒のアルコールは、
酒粕を溶かした水(ぬるま湯)を
4分間沸騰させることで
飛ばします。
では、具体的な作り方を
紹介します。
<材料>
酒粕 :200g
砂糖 :140g
水 :1.2l
塩 :ひとつまみ
生姜 :好みで
<作り方>
1)
分量の水を鍋に入れて火にかけ、
少し熱めのぬるま湯を作ります。
2)
1)に小さくちぎった酒粕を
入れてふたをして30分置く。
こうすることで、
酒粕がふやけやすくなります。
3)
2)の酒粕のかたまりを、
木べらや泡だて器で潰します。
4)3)を中火にかけて、
かき混ぜながら沸騰させます。
5)4)の酒粕甘酒が
小さめにぼこぼこする状態で
4分間混ぜながら加熱し続けます。
6)
5)に砂糖と塩をいれて
軽く混ぜて溶かします。
7)出来上がり
酒粕甘酒のアルコールを簡単に飛ばす!これで子供や妊婦も安心!まとめ
酒粕甘酒の気になるアルコール。
そのアルコールを飛ばす方法を
紹介しました。
酒粕を溶かした液体を
加熱することで
アルコールを飛ばします。
この方法では、
ノンアルコールとは
断言できない場合があります。
アルコールを受け付けない
体質の場合は、
酒粕の甘酒ではなく、
米麹で作る甘酒がおすすめです。
酒粕甘酒は、
作るのがとっても簡単で美味しい。
気になるアルコールの問題も
解決したなら、
美味しい酒粕が出回る寒い季節は
酒粕甘酒を楽しみたいですね。