鶏肉って、お財布にもやさしくて、どんな料理にも使いやすい万能食材ですよね。
でも、特売でまとめ買いしたはいいものの、「これ、あといつまで食べられるんだっけ?」と不安になったことはありませんか?
実は、鶏肉は豚肉や牛肉と比べて水分量が多く、傷みやすい食材のひとつだったのです。
だからこそ、冷凍保存の方法をきちんと知っておくことがとても大切。
この記事では、冷凍した鶏肉の日持ちや正しい保存方法・解凍方法について、部位別・調理状態別にわかりやすくまとめました。
食品ロスをなくして、毎日の食卓をもっと楽にしていきましょう!
鶏肉の冷蔵・冷凍での日持ちの目安

まず、鶏肉の基本的な保存期間を押さえておきましょう。
鶏肉を冷蔵する場合
生の鶏肉を冷蔵庫で保存した場合、日持ちの目安は2〜3日程度とされています。部位によって若干の違いがあります。
| 部位 | 冷蔵での目安 |
|---|---|
| もも肉・むね肉 | 約2日 |
| ささみ | 約3〜4日 |
| 鶏ひき肉 | 約1〜2日(要注意!) |
特に鶏ひき肉は空気に触れる面積が広いため、特に傷みが早いです。
鶏つくねを作ろうか、鶏団子を作ろうかなど料理の予定がある場合はその日のうちに作りましょう。
もし、鶏ひき肉のメニューを決めかねている場合は、冷凍してから考えるのがベストです。
また、鶏肉の他の部位も多少日持ちするとはいえ、夏の暑い日など気温が高いときは冷蔵庫も開閉によって温度があがりがち。
いつ料理するか決めかねている場合はとりあえず冷凍するのがおすすめです。
鶏肉を冷凍する場合
鶏肉を冷凍するとぐっと保存期間が延び、生の鶏肉なら約2〜3週間が美味しく食べられる目安です。
さらに、鶏肉に下味をつけて冷凍した場合は約3〜4週間、タレにしっかり漬け込んだ状態では最長1ヶ月程度まで保存できます。
しかし、鶏肉は冷凍すると日持ちする期間が劇的に長くなるとはいえ、一般家庭の冷凍庫でしかありません。
業務用の冷凍庫とは開閉による温度変動など、性能にかなりの違いがあります。
数ヶ月〜半年といった長期保存には向かないため、2〜3週間を目安に使い切るようにしましょう。
実際に数カ月長期保存した鶏肉を食べたことがありますが、味は落ちていていまいちな感じがしました。
なお、冷凍した日付をラップやジップ袋にメモしておくと管理がラクになりますよ。
鶏肉は冷凍前の下処理が肝心!正しい保存方法

鶏肉を冷凍するというと、
「とりあえず買ったまま冷凍庫に入れちゃってる…」
という方も多いかもしれません。
でも、ちょっとした手間をかけるだけで、品質が格段に変わるポイントがあります。
鶏肉の水気をしっかり拭き取る
鶏肉表面のドリップ(赤っぽい汁)をキッチンペーパーでよく拭き取ること。
水気が残ったまま冷凍すると、霜の原因になったり、冷凍焼けを起こしやすくなります。
また、冷凍する前だけではなく、料理するときも同じく拭き取るだけでも美味しくなりますよ。
鶏肉を1回分ずつ小分けにする
鶏肉は使う量ごとにラップでぴったり包んでから、ジップロックのような冷凍用保存袋に入れましょう。
このとき、空気をしっかり抜くと冷凍焼け防止になります。
また、鶏肉を入れた保存袋はなるべく平らにして冷凍庫へいれること。
鶏肉を平らにして冷凍しておくと解凍時間も短くなって取り出しやすくなり、より使いやすくなります。
特に鶏ひき肉(鶏ミンチ)は薄く広げて冷凍すると、必要な量だけ割って使うこともできるのでとても便利ですよ。
鶏肉を下味冷凍もおすすめ

鶏肉を冷凍するとき、唐揚げや照り焼きなどメニューが決まっている場合があります。
そのときは鶏肉に下味をつけてから冷凍する「下味冷凍」がとても便利。
鶏肉は調味液に漬け込むことで品質が保たれやすく、保存期間も少し延びるのです。
さらに、冷凍中も鶏肉に味がしっかり染み込むので解凍後の調理が時短にもなり一石二鳥です。
鶏肉を使いやすい大きさにカットしてから冷凍する
鶏肉の使い道がわかっている場合は、冷凍前に調理の下ごしらえとして一口大などにカットしておくのもおすすめ。
鶏肉の解凍時間が短くなるだけでなく、お肉をカットする下ごしらえの手間も省けます。
また、レシピによっては鶏肉を解凍することなく凍ったまま調理に使える場合もありますね。
鶏肉の部位・状態別の冷凍日持ち一覧
冷凍した鶏肉の日持ちは、部位や調理状態によっても変わります。
| 状態 | 保存期間の目安 |
|---|---|
| 生のまま(ラップ包み) | 約2〜3週間 |
| 生のまま(下味あり) | 約3〜4週間 |
| 加熱済み(茹でた・炒めたなど) | 約2〜3週間 |
| 鶏ひき肉 | 約2〜3週間(早めが◎) |
鶏肉は生のままだけでなく加熱済みでも冷凍することができます。
鶏肉を茹でた場合はほぐしてから冷凍すると使いやすい。
冷凍庫に入れる前には、鶏肉の粗熱はしっかり取っておくことを忘れずに。
冷凍庫に眠っていた鶏肉はまだ食べられる?見分け方

「冷凍したまま忘れていた…1ヶ月以上経っているけど大丈夫?」
鶏肉を冷凍したものの、冷凍庫の奥にあって使い忘れていたり、調理する機会がなく日が過ぎてしまったということはよくあります。
基本的に、ずっと凍り続けていた状態なら腐敗はしません。
しかし、家庭用の冷蔵庫では、鶏肉を長期間冷凍すると「冷凍焼け」という品質劣化が起きることがあります。
鶏肉の冷凍焼けのサイン
- 表面が乾燥して白っぽくなっている
- パサパサ・ぼそぼそとした食感になっている
- 独特のにおいがする
鶏肉らしいジューシーさが全く伝わらない見た目になっているのですぐ分かります。
鶏肉の冷凍焼けした部分は腐っているわけではありませんが、風味や食感が落ちています。
該当部分を切り落として、煮込み料理などに活用するのがおすすめです。
そのまま焼いて食べるような料理よりも、シチューやカレーなど味が馴染む料理に使うと気にならなくなりますよ。
とはいえ、冷凍やけした鶏肉にもよりますがあまりおいしくは感じられません。
非常に残念ですが、諦めるのもありだと思います。
正しい解凍方法4選|やってはいけないNG解凍も要チェック
冷凍した鶏肉を美味しく食べるには、解凍方法がとても重要です。
冷蔵庫でゆっくり自然解凍(最もおすすめ)

冷凍した鶏肉を冷蔵庫に移してゆっくり解凍する方法です。
急激な温度変化が少ないため、ドリップが出にくく旨みが逃げません。
解凍時間は1枚あたり約8〜10時間。
夕食に使うなら朝のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移しておきましょう。忘れないように前日の夜に冷蔵庫に移すのもおすすめです。
流水解凍(急いでいるときに)
冷凍庫から取り出した鶏肉は保存袋に入れたまま、流水(水道水)に当てて解凍します。
解凍時間は1枚あたり約10〜15分。
鶏肉に直接水が触れないよう、保存袋に入れたままにするのがポイント。
浮いてこないよう食器などで重しをしましょう。
氷水解凍(うま味を保ちたいなら)
氷水を張ったボウルに袋ごと鶏肉を沈めて解凍する方法。
約1〜2時間で解凍でき、流水解凍よりもドリップが出にくいのがメリット。
氷水解凍は鶏肉を美味しく解凍できますが、氷水の状態にしておく必要があります。
時間に少し余裕があるときや、気温が低いときに試してみてください。
電子レンジ解凍(最速だが注意点あり)

解凍といえば電子レンジ。
これこそ最も素早く解凍できて手軽な方法です。
しかし、この方法は手間いらずの魅力的な方法ですが、失敗することも多い悩み深い方法でもあります。
加熱ムラが起きやすく、部分的に火が通ってしまうことも。
何度、解凍した電子レンジから出したときに白っぽく煮えている部分を見てがっかりしたことか。
電子レンジ解凍は急いでいるときの最終手段と考え、解凍後はすぐに調理することが前提です。
鶏肉の解凍方法のNG

常温での自然解凍
冷凍した鶏肉を菌が繁殖しやすい温度帯(10〜60℃)に長時間置くことになるため、食中毒のリスクが高まります。
ただし、10分から20分など短時間だけ常温で解凍し、半冷凍状態での調理であればリスクは下がります。
私は、この半解凍状態の鶏肉が使いやすくて重宝しています。
半解凍状態の鶏肉を薄切りに切るなど下ごしらえして、さらに解凍することなく調理してしまいます。
ぬるま湯に浸ける
常温での解凍と雑菌が増えやすいのでNGです。
冷凍した鶏肉をぬるま湯に使うようなら、煮込み料理や鍋料理ならそのまま鍋に放り込んで料理するのもありです。
解凍後の鶏肉の日持ちはいつまで?再冷凍はNG?

鶏肉の解凍後の保存期間
冷凍した鶏肉を解凍した後は、冷蔵庫で約2日以内に使い切りましょう。
解凍してから時間が経つほど菌が繁殖しやすくなるため、できるだけその日のうちに調理するのが理想です。
再冷凍は絶対NG!
一度解凍した鶏肉を再冷凍するのは、食品衛生の観点からおすすめできません。
再冷凍すると、さらにドリップが出やすくなり、味や食感が大幅に落ちてしまいます。
また、菌が繁殖するリスクも高まり、食中毒の原因になる可能性もあるとのこと。
そのためにも、冷凍時には1回分ずつ小分けにしておくことがとても大切なんですね。
鶏肉はスーパーのトレーのまま冷凍してもOK?

緊急の場合は鶏肉はトレーのまま冷凍でも構いません。
しかし、トレーのままでは空気に触れていて密封されているとはいえません。
そのため、鶏肉の冷凍焼けや臭い移りしやすくなります。
なるべく、鶏肉は冷凍前にラップで包み直し、冷凍用保存袋に入れてから冷凍しましょう。
鶏肉は消費期限が今日だけど冷凍したら日持ちする?
鶏肉は消費期限当日でも、まだ品質に問題がなければ冷凍は可能です。
ただし、冷凍する鶏肉がすでに鮮度が落ちている場合は、冷凍・解凍後の風味も落ちたまま。
冷凍するのが決まったならすぐに冷凍しましょう。
購入後なるべく早めに冷凍するのがベストです。
鶏肉は冷凍したら菌は死滅する?

鶏肉を扱うときに気になるのはやはり菌に関すること。
鶏肉にマイナスとなる菌が冷凍で死滅するならトラブルが減ること間違いなしですよね。
しかし、残念ながら鶏肉を冷凍しても菌は死滅しなかったのです。
ただ、菌の活動が抑えられるだけ。
だから、鶏肉の解凍後は速やかに加熱調理し、中まで火を通すことが大切になります。
鶏肉にはカンピロバクターという菌が含まれることがあるため、生食や半生での食用は厳禁です。
また、調理後は手洗い、調理器具の消毒も忘れずに。
鶏肉の下味冷凍で時短&美味しさアップ!おすすめタレ3選

鶏肉の冷凍と同時に味付けまでできてしまう「下味冷凍」は、忙しい日の強い味方。
解凍するだけでパッと料理が完成するためには、鶏肉をタレで漬け込んで冷凍しておくのがおすすめです。
王道の簡単おすすめのタレはこの3つ
① 唐揚げ用(醤油・みりん・酒・にんにく・しょうが)
定番の醤油ダレ。解凍後に片栗粉をまぶして揚げるだけ。
② 照り焼き用(醤油・みりん・砂糖・酒)
鶏肉に甘辛タレがしっかり染みて、ご飯が進む一品に。
③ 塩麹漬け(塩麹・オリーブオイル)
お肉がやわらかくなり、旨みもアップ。シンプルに焼くだけで美味しい。
鶏肉の冷凍と冷蔵の日持ちは?正しい保存・解凍方法まとめ
鶏肉の冷凍と冷蔵の日持ちと、美味しく保存するために冷凍と解凍についてご紹介しました。
この記事のポイントはこの5つ。
- 生の鶏肉の冷凍日持ちは約2〜3週間、下味あり冷凍なら約3〜4週間
- 冷凍前はドリップを拭き取り、1回分ずつ小分けにして空気を抜いて保存
- 解凍は冷蔵庫でゆっくりが最もおすすめ。常温解凍はNG
- 解凍後は冷蔵庫で2日以内に使い切る。再冷凍は厳禁
- 冷凍しても菌は死なないので、必ずしっかり加熱してから食べる
鶏肉の冷凍保存をうまく活用すれば、食材を無駄にせず、忙しい日でもパッと料理が作れるようになります。
ぜひ今日からトライしてみてくださいね!